エシカルファッション:古着という選択!!

若者でも実践しやすいエシカル消費といえば、「エシカルファッション」です!!

この「エシカルファッション」にも様々なタイプがあります!

まず、一つとして挙げられるのは、服の生産過程において、搾取、環境汚染がないかという視点から、買う服を決めるというものです。このことについては、「ファッションを楽しみながら、社会貢献!」の記事に書いてあるので、そちらをご覧ください。

今回紹介したいのは、また違った視点からの「エシカルファッション」です。

それは、「古着」です。

日本人は、一人当たり、年間に10キロの服を買い、9キロの服を捨てている言われています。つまり、本当に生産されるべき量は、今の10分の1程度なのです!!


主要品目のリサイクル率

グラフからもわかるように、他の品目に比べ、衣類のリサイクル率は低いことが分かります。このように、ほとんどの服は、捨てられてしまうのが現状ですが、
一つの服ができるまでに、どれだけの人が関わっているか考えたことはありますか?
原料を作る人、生地を作る人、縫い合わせる人など、多くの人が関わって一つの服が出来上がっています。その服を捨てることは、その過程をすべて無駄なものにしてしまいます。
捨てられる服を生産するために、児童労働、環境破壊が進んでしまっているのです。


このおかしな社会状況を少しでも変える力が、「古着」にはあります。
服の再利用が進むと、新しい服を購入することが少なくなり、衣類の大量生産・大量消費、そして大量廃棄に歯止めをかけることができます。それが、正当な生産方法での生産につながるのです。


ファストファッションの流行で、洋服は2、3回着て、飽きてしまうことも多々あり、
一人でずっと同じ服を大切に着続けることは、難しいです。
したがって、社会の中で、服をリユースし、大切に使い続けていくことが必要です。
そのために、私たちは、いらなくなった服をリサイクルに出すことと、古着を着用すること、この二つのエシカルな選択肢を日常生活の中に加えていく必要があります。

古着には、自分のお気に入りを掘り出す楽しさがあります。


古着というと、誰かのおさがりみたいで嫌だと感じる方が多いと思いますが、
ポジティブに考えれば、新しいファッションに挑戦することができるとも言えます。
古着屋に行くと、普段、服を買うお店には、置いてないような服が並んでいて、
それだけでワクワクします。1度、行ってみる価値ありです!!

エシカルファッション一つとっても、その捉え方は、十人十色です。
自分が、これは、環境にいいなと感じたり、社会に貢献できるかもと思ったことを、
実践していくことが、エシカル消費に繋がっていきます。

毎日着る服から、エシカル消費にチャレンジしてみては?

あなたのファッションに「Ethical」を+。






"トンキロメートル" 食について考える単位




色とりどりで、さまざまなおかずを楽しめる幕の内弁当。今や手軽にコンビニエンスストアやスーパーで買うことが出来るようになりました。また、一度開けば、迷ってしまうほど豊富にあるファミレスのメニュー。私たちは種類豊富な選択肢の中から、自分の好きなものを好きなように食べることが出来ます。







39%

この数字は一体何を表していると思いますか?








正解は日本の食料自給率(カロリーベース/平成23年度 農林水産省)です。このカロリーベースの食糧自給率とは、11日当たり国産供給熱量(kcal)を11日当たり供給熱量(kcal)で除した数値となっています。



 

しかし、食料自給率が低いこの日本で、私たちがバラエティ豊かな食事ができるのはなぜでしょうか。それは、国内で食材を輸送してまかなっているだけでなく、海外から食料を輸入しているからです。





ここで上のグラフを見てみましょう。日本と主要国の農産物貿易額の割合を比較してみると、日本はかなり輸入に頼っていること、また輸入額も他の国と比べると高いことが分かります。













食料を輸送する際にフードマイレージというものが考慮されます。ご存知の方もいるかもしれませんが、フードマイレージは輸送した食料の輸送量に輸送距離を掛けて算出されます。



フードマイレージの算式(tkm:トンキロメートル)

食料の輸送量(t:トン)×輸送距離(km:キロメートル)



近年課題になっている、二酸化炭素排出量の削減を考える上で、このフードマイレージは重要な指標となります。食料を飛行機やトラックなどで輸送する際には、燃料が使われ、当然二酸化炭素が排出されます。さらに、この問題は国外から輸入する時だけではなく、国内で配送する時にも関わってきます。







こういった問題の解決策となるのは、地産地消の活動です。地産地消とは、その文字通り「地元で生産されたものを、地元で消費する」活動のことです。この活動を実践することで、フードマイレージの算式における輸送距離が抑えられ、二酸化炭素排出量の排出につながると考えられています。






実際に道の駅や、農産物直売所などに行くと、地元産の食材が手に入ります。しかし、こういった施設が近所に無かったり、外国産よりも高価であったりする場合があります。また、全ての食材が地元でまかなえるわけではありません。








まずは、フードマイレージと地球温暖化の関係性、そして買い物をする際に産地を意識することが重要です。


あなたの「食べる」にEthicalを+。

エシカル紀行: ベトナム⑤ついに南北縦断!エコトレインと素晴らしい景色

 
ハノイの駅。深夜に出れば翌々日の早朝ホーチミンに着く。


様々なことを感じ取り、学んだハノイを後にして、南の商業都市ホーチミンを目指すことにした。


私は海外旅行を何度か経験しているが、現地を長距離で移動する際には必ず列車を利用することに決めている。

それは単純に列車が好きだから、鉄道での旅に憧れを持っていたからというだけでなく、環境を配慮した理由がある。


実際に乗車した列車。青と赤のコントラストが印象的

実のところ、鉄道は他の交通機関より二酸化炭素排出量が少ないと言われている。国土交通省のデータによれば、一人が1キロメートル移動するためにかかる二酸化炭素量は、航空が99グラム、バスが53グラムなのに対して、鉄道は22グラムとなってる。








そんなこんなでハノイからホーチミンまで、鉄道に揺られ約30時間。長旅ではあったが、道中こんなに素敵な景色に出会えた。





エコツーリズムが導いてくれたこの絶景。心に刻み、旅はまだ続いていく。







次回は「多様な文化と暮らし方-少数民族」です。。

エシカル紀行: ベトナム④当たり前?"分別"という習慣

ハノイの街は、その景観の美しさに誇りを持っているようだった。



人々はそんな街の中でバイクに乗ってどこかに向かったり、路上カフェでベトナムコーヒーを飲んで語り合う。




そんな街も、人々も素晴らしいこのハノイで、私はひとつ気になることがあった。





無造作に積み上げられ、放り込まれたゴミたちだ。カンでもビンでも、紙でもビニールでもまとめてひとつのゴミ箱に入れられている。分別できるゴミ箱すら見当たらない。



日本では、今や当たり前になった”分別”という習慣は、このハノイまたベトナムには無いようだ。
 この問題はベトナム全体で課題になっているという。





ゴミが分別されなければどうなるのか。このゴミの行方は確かではないが、”分別”を行った場合は、ゴミは資源となって新たなモノに生まれ変わることが出来る。



”分別”という文化・習慣は世界で共通するわけではないということに気が付かされた。



私は”分別”に誇りをもって過ごしたいと思う。






次回は「ついに南北縦断!エコトレインと素晴らしい景色」です!!